今日しばらく会ってない友人と電話で久しぶりに話をした。
二週間前に亡くなった友人のお父さんの完璧な終活を聞きただただびっくり。
娘ふたりは近隣に嫁ぎ妻と二人暮らしだった９２歳の友人のお父さん。
一年前に妻に先立たれ一人暮らしになった。
もともと体は丈夫でスポーツマン。
元気にゲートボールも現役でやっていた。
料理も得意で掃除洗濯などの家事もひとりでこなし
介護保険など一回も使ったことはなかった。
ただ、妻を亡くし寂しそうな様子。
心配した娘たちが頻繁に訪れると大丈夫だから、遅くなるから帰りなさいと。
先月誤嚥性肺炎となり入院したけどすぐに快方に向かい
毎日病院のベッドで相撲中継を楽しんでいた。
だけど急変しあっけなく亡くなった。
友人は妹と実家に行き
以前からお父さんから言われていた通り
自分が死んだらここに準備してあるからと教えられていた引き出しを開ける。
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★葬式はお母さんと同じ葬儀場で同じように行って欲しい
葬式代は既にまとまったお金を葬儀場に預けてあるから。
足りない時はこの通帳を使うように。
（通帳その１）
葬儀場の人に聞いたらお母さんのお葬式のすぐ後にお父さんがやってきて
自分の葬式代としてまとまった現金を預けにきたらしい。
葬式代支払い済み
★お墓に入れる名前の位置は石屋さんに頼んでありお金も渡してある。
仏具店に自分の位牌のお金も支払い済み。
お墓はお母さんが亡くなった時にお父さんさんが建てたもの。
お母さんと並んだ位置に名前を彫って欲しかったらしい。
石屋・仏具店支払い済み
★お墓は１３回忌までは維持して欲しい。その後に墓終いするように。
それまでのお寺さんにかかるお金はこの通帳を使うように。
（通帳その２）
檀家費用13回忌まで・墓終い費用用意済み
友人と妹は嫁いだので実家を継ぐ人がいない。
お墓のことで娘たちに負担をかけたくなかったのでしょうね。
その他、年金のことやらいろんな手続きのことやら諸般諸々お父さんの指示のまま
やったらほぼとどこおりなくできたという。
友人と妹さんはずっと前からお父さんには言われていたけど
ここまで完璧に終活していたとは予想外だったとか。
私も昔、彼女のお父さんとは何度もテニスをしていただいた。
一緒に合宿に行ったこともある。
プレイしている姿が目に浮かぶ。
温厚な紳士で誰に対しても礼儀正しく優しい方だった。
娘たちが自転車通学していた時は毎朝ピカピカに自転車を磨き上げてくれていたという。
合掌